ABOUT

ニューロキネティック・ピラティス(NKP)は、「脳や神経系は常に変化できる」という神経の可塑性を根本的なコンセプトとしています。

特徴的なのは、赤ん坊が歩くまでに追う運動発達の経過に沿った一連のエクササイズ。
これらのエクササイズをとおし、脳・神経系に新しい神経回路を構築し、身体の各部が連携して全体的に働く、調和のとれた身体に導きます。

また、身体の機能向上には全体像の理解が欠かせないと考え、姿勢のグローバル・アライメントを見ます。ただ身体だけを見るのではなく、動作を始める時の身体の位置と身体の置かれている環境も考えます。例えば、どのような職業なのか?立ち仕事やデスクワーク、職業だけをとっても、様々な身体の使い方があります。

実際に身体に取り組む際は、身体全体のつながりを大切にします。一つ一つの筋肉を鍛えるのではなく、動作に必要な複数の筋肉のつながりに注目し、筋膜筋肉連鎖に基づいたエクササイズを行います。

NKPは、身体と感情のつながり、感情の接続性にも働きかけます。それは、私達の持つ神経系が身体機能だけではなく、感情も司っているから。エクササイズをとおして健全な神経回路を構築することで、健康的な感情の状態をもたらします。

慢性的な痛みに悩まされている方、スポーツで怪我をして回復中の方、高いパフォーマンスを実現するためのトレーニングをしている方、健康的な身体を維持したい方。NKPは、多種多様な人々のお役に立つことができます。身についている姿勢や動きの癖である代償動作を解消し、全体的に連携する安定した身体を生み出します。

身体は、痛みから解放され、効果的に動くことができるようになります。

さらに、NKPは新しい神経回路を構築するので、脊髄損傷を負う方の身体の機能回復にも効果を示してきました。

脳が、新しい脳内マップを完成させるには約2ヶ月かかりますが、初めてのNKPのセッション後から、身体の変化を感じ始めることができます。

ニューロキネティックプログラム
創設者

Alejandra Monsalve -アレハンドラ・モンサルベ

マスターティーチャー、NKPプログラム開発者、BWH設立者

Alejandra Monsalve -アレハンドラ・モンサルベ

神経学、キネシオロジーを始め、ピラティス等の数々のボディーワーク手法に造詣が深い。マウイ移住以前、チリ、メキシコ、キューバにおいて研究活動を進め、脊髄損傷等の重度の神経学的疾患を患う成人と子供のためのプログラムを開発した。
長年の研究と経験のもと、神経の可塑性*を利用する独自のテクニック「ニューロキネティックピラティス(NKP)」を開発。その後、NKPを利用し、多種多様な人々の身体に取り組んでいる。その中には、脊髄損傷者やオリンピック・パラリンピック選手も含まれる。
Body Wellness Hawaiiのマスターティーチャーであり、スタジオの全インストラクターは彼女のトレーニングを受けている。

*神経の可塑性:既存の神経回路を変化させることや、新しい神経回路を構築することができる脳・神経系の性質

1998年 チリ、タルカのマウレ・カソリック大学にて、脊髄損傷に関する神経学的リハビリテーションを学ぶ
2001年 マウレ・カソリック大学にて、対脊髄損傷プログラムを開発
2003年 キネシオロジストとして、マウレ・カソリック大学卒業
チリ、サンディエゴでピラティスを学ぶ
神経学的リハビリテーションを学び、理学療法士として、脳性麻痺、外傷性脳損傷、神経筋疾患、脊髄損傷、坐骨関連の症状を患う患者の治療にあたる
2004年 キューバ、ハバナの国際神経回復センター(CIREN)にて、多因子神経リハビリテーションを学ぶ
2005年
  |
2007年
アクアフィットネスとヨガプログラムを修了後、米国フィットネス協会の認定会員となる
ファインディングセンターにて、セラピーピラティスインストラクター
2008年 米国ハワイ州マウイ島に移住し、ピラティスインストラクターとして働く。「神経系の理解をピラティスに導入」や、「ニューロキネシスベイビートレーニング」等の数々のコースを教える。高いパフォーマンスを実現するプログラムを開発し、プロスキー選手ジュリア・マンクーソと取り組む。
2010年 カリフォルニアにて、世界的に評価の高い神経リハビリテーションの手法のひとつであるボバー スインストラクターの学びを続ける
2012年 Body Wellness Hawaiiスタジオをハワイ州マウイ島に設立
2013年 Body Wellness Chileスタジオをチリ、サンティアゴに設立
2014年 米国オリンピック委員会より、メダリストのチームから選ばれたコーチの功績を讃える「Order of Ikkos」賞を受賞。オリンピック・パラリンピック選手として活躍したアスリートに対する卓越したコーチの功績を讃え、メダルが授与される。
2015年 米国ハワイ州マウイ島でバラル・インスティチュートによる資格取得のコースに参加開始。

ボーカー・和子(旧姓:池田和子)

NKPインストラクター、BWH創設者

ボーカー・和子(旧姓:池田和子)
アルペンスキー競技日本代表
1993年・1995年・1997年・1999年:世界選手権出場、1991年〜1999年ワールドカップ出場、1998年長野オリンピック出場

新潟県のスキー場のある山の麓で生まれ育ち、スキー選手としてトレーニングを積む。プロスキー選手として、1998年長野オリンピックを含めた数々の世界大会に出場し、そのキャリアの中で、様々なトレーニング方法やボディワークを深く経験した。厳しいトレーニングの経験を経て、「身体を教育すること」と「身体に動く自由を与えること」で力強い身体を創り上げることができることを発見する。
自身の経験と身体の理解のもと、身体にバランスと最善のコンディションをもたらす方法を模索。身体の学びを深めるために渡米し、2006年ピラティスインストラクターの資格を取得。2008年には、ヤムナボディローリングのプラクティショナーの資格も取得する。
在米中、オリンピック選手ジュリア・マンクーソのアシスタントを務め、股関節に故障を患った彼女の身体を最善のコンディションに導く方法を探求中、アレハンドラに出会う。アレハンドラの神経系に働きかける手法がジュリアのパフォーマンスを高めるのに効果的だと確信し、アレハンドラと共にジュリアの身体に取り組む。ジュリアはアレハンドラとトレーニングを重ね、2010年冬オリンピックで素晴らしい成績を残した。後、2012年、ニューロキネティックピラティス(NKP)を広めることを目的として、アレハンドラと共にBody Wellness Hawaiiを設立。
アレハンドラと共に仕事をするようになり、自身のリリーステクニックにNKPのコンセプトを取り入れ、ニューロキネティックリリース(NKR)として確立した。NKPのセッションを通して変化していくクライアントの身体に対応し、筋膜筋肉連鎖に働きかけながら、健康的かつ最善の形で筋肉の緊張をリリースし、身体を連携させる。
現在は、NKRを指導しながら、NKPのインストラクターとして活躍中。

2000年 PSIA アダプティブスキープログラム資格取得
2006年 ピラティスインストラクター資格取得(米国シアトル)
2010年 ヤムナボディローリング・プラクティショナー資格取得
2012年 アシスタント在任中のジュリア・マンクーソが冬オリンピックで銀・銅メダルを取得
2012年 アレハンドラ・モンサルベと共に、Body Wellness Hawaii設立
アレハンドラ・モンサルベと共に、ニューロキネティックピラティスを取り入れたニューロキネティックリリースを開発